船旅のたのしさに日中甲板に出て海と空をぼんやりと眺めることを挙げたが、客船にとって甲板は大切な設備である。古い昔の船は船首近くが二等、まん中が一等、船尾の方が三等と甲板が仕切られていて、中央の両舷に広い遊歩甲板があった。大西洋航路は北の寒い海を航行するので甲板が舷側で覆われ、そこに窓がついていて開けたり閉めたりするようになっていた。太平洋航路はホノルルに寄ったりで南下するので開けっぴろげである。ところが、クルーズ時代になってから、船尾の甲板を中心にするようになり、両舷は左右ぎりぎりまで公室に使う傾向に変わった。
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両舷の甲板は日当たりが時間で変わったり、風が吹き込んだりで日光浴には向かないこともある。船尾は風よけを周りにつくると、まったく日光さんさんの明るい甲板になっていつでも大ぜいがデッキチェアで日光浴をたのしむことができる。このタイプをリドデッキと呼んでいる。